既存フィルターの変更の事例

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開放洗浄式から、逆洗式に変えるケースが増えていると聞きますが何故ですか?

フィルターとケーシングのみの組み合わせで構成される開放洗浄式の一番のメリットは、シンプルであるため導入費用が逆洗式と比較すると抑えられる点となります。
開放洗浄式で金属フィルターを利用する場合は「洗浄の手間」が、カードリッジフィルターを利用の場合は交換が必要となるため「ランニングコスト」がネックとなります。

逆洗式に切り替えるケースで多いのは上記の「洗浄の手間」、「ランニングコスト」の2要因によるものが大半ですが、
・人員の確保が難しくなってきている中で、少しでも手間を減らしたい
・中長期で見た時のコストを抑えたい
という要請から逆洗式への切り替えが増えています。
特に洗浄の手間については工場機器の利用年数と共に洗浄にかける時間が増えるケースが多いため、人員難と共に逆洗式への切り替えが進んできています

逆洗式には、連続自動逆洗、間欠自動逆洗、手動逆洗の3タイプがあります。

1.連続自動逆洗

連続自動逆洗は常時逆洗するタイプとなります。
フィルターが目詰まってから逆洗するよりも常時逆洗している方が目詰まりしにくくなります。

2.間欠自動逆洗

間欠自動逆洗はタイマーもしくは差圧で逆洗タイミングをコントロールする方式となります。
制御盤に設定された差圧に到達するか、一定時間を経過した時に逆洗を行います。
最低限の逆洗しか行わない為、逆洗によって排出される逆洗液が少量で済み、これがメリットとなります。

3.手動逆洗

手動逆洗は逆洗に使用する動力を人力(手動)で操作タイプです。
自動逆洗タイプと異なり機器構成がシンプルとなります。

逆洗方式のフィルターを導入する際には、

・取り除きたいゴミのサイズ
・初期コスト
・かかる圧力
・求める濾過精度
を検討した上でフィルタを検討する形になります。

お客様が求めるろ過精度(μ)や流量が明確な場合、フィルター選定の難易度を下げることができます。
高すぎるろ過精度のフィルターを導入してしまうと、流量を維持する為にフィルターの大型化が必要となり、導入コストが上がってしまう為、
必要な精度がわからない場合は、テスト導入で高いろ過精度のフィルターを試し、ろ過精度と流量のバランスを見ていただくことをお勧めします。

どの逆洗タイプが必要か、フィルターの適切なろ過精度が不明といったご質問が御座いましたら、
弊社のような専門業社へ問い合わせて頂ければ、必要に応じたご提案が可能です。