液体(流体)から個体だけを取り除きたい
液体(流体)に含まれる個体を抽出したい場合は、金属フィルターを使用する事になります。
これは、使い捨てとなるカートリッジ式のフィルターでは、繊維に物体が絡まってしまい、
こし取った物体ごと廃棄する事しか出来ない為です。
ラインの構成は主に2パターンとなります。
①ある程度あればラインを止めても問題無い場合
②ラインをあまり止めたくない場合
①ある程度あればラインを止めても問題無い場合
ライン上に開放洗浄式の金属フィルターを設置し、一定の間隔でフィルターを
高圧洗浄する等して、目的の物体を抽出します。
また、目的の物体を抽出する為のフィルターの前に、
大きさの違う荒ゴミを取るための別のフィルターを設置する事で、
より効率よく目的の物体だけを抽出する事が可能です。
導入コストは上がりますが、荒ゴミをとることで効率を上げることができます。
②ラインをあまり止めたくない場合
ラインを止める時間を極力発生させたく無い場合は、
ライン上にこし取りたい物体用に逆洗式の金属フィルターを設置し、
逆洗した流体を流すための逆洗ライン上に、開放洗浄式の金属フィルターをを設置します。
逆洗ライン上にある開放洗浄式の金属フィルターを一定の間隔で高圧洗浄する等して、目的の物体を抽出します。
開放洗浄を逆洗ラインにする事で、物体の抽出作業の際にメインのラインに影響が出ないのがメリットです。
逆洗ラインを流れてきた流体は、本線を流れる流体と合流させるかタンクに戻す、或いは廃棄するといった形になります。
逆洗用のラインを設置する為、導入コストは上がることになりますが、
ラインを止める必要がないため、余裕を持った作業を行うことが出来ます。
抽出した物体を流体から分離せずに、そのまま再利用したいといったケースの場合は、下記の記事をご覧下さい。
「特定サイズのゴミをとり、特定サイズの物体は残したい。 (10-50ミクロンの物体のみ残したい等)」
開放洗浄式・逆洗式の金属フィルターにつきましては、下記の記事もご覧ください。
「開放洗浄式から、逆洗式に変えるケースが増えていると聞きますが何故ですか?」
抽出ラインの構築や、抽出したい物体の粒度等、疑問が御座いましたら弊社にご相談ください。