特殊環境下での利用事例

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食品業界でのフィルター導入について

弊社のフィルターは食品業界でも広く使用されております。
その際のケース毎の導入ポイントについてご説明致します。

①充填機直前のフィルター
食品を容器に充填する充填機直前のフィルターは、
最終製品の信用を担保するためゴミを取り逃がさないことが最も重要です。
同時に、「破損しないフィルターの選定」も重要なポイントで、
フィルター自体が破損する事で、最終製品にフィルターの破片が混入するという最悪の自体が起こりえます。
その為、充填機直前のフィルターは頑丈かつろ過精度が高く
洗浄性が良いフィルターが必須となります。

②原料ライン上のフィルター
原料を製造ラインに流す、配管に設置されているフィルターです。
原料の多くは、原料製造工程や保管中、輸送中に異物が混入する可能性が有ります。
よって、製造ラインに流す前に荒ゴミを取る必要が有ります。
原料ラインのフィルターは、比較的目が荒い傾向が有ります。
ただし、流量も大容量になり開口率(フィルターの目の開き具合)が高いフィルターでなければ、
フィルター自体が原料の流れを阻害してしまい、
原料の供給速度が遅くなってしまうため、フィルタのチョイスが重要となります。

③蒸気に使用する水のフィルター
食品工場は、様々な場面で蒸気(スチーム)を使用します。
この蒸気は工場内にて水を沸騰させて作っています。
工場内を回って戻ってきた蒸気は水に戻りもう一度加熱され、
蒸気としてまた工場内を循環します。
一度戻ってきた蒸気には、配管内の汚れ等が混じっており、
蒸気から水に戻した際に、水に汚れや錆やゴミが混入します。
そのまま取り除かずに放置すると配管の詰まりや、装置の故障につながります。
開放式のフィルターの設置や、
さらにメンテナンスの手間を軽減するには逆洗式フィルターの設置が望まれます。

④熱交換機手前のフィルター
熱交換器は製品に熱を加えたり、熱を取り除いたりする装置です。
熱交換器の内部の製品が通る隙間は非常に狭くなっております。
フィルターでゴミを除去してから熱交換器に供給しなければ、
熱交換器内部にてゴミが原因による詰まりが発生してしまいます。
詰まりにより、熱交換器が壊れてしまうのはもちろんの事、
製品が内部で滞留し、上手く熱交換器の洗浄が出来なくなってしまい、
製品の品質や衛生面に影響が出てしまいます。

⑤ポンプ手前のフィルター
ポンプは製品をラインに流す上で欠かせない存在です。
ポンプを使い、製品を配管内で移動させます。
フィルターはポンプ保護の為に必要となります。
ポンプが壊れた場合、製品ラインが止まりその分工場の生産性が低下してしまいます。
よって、ポンプ手前のフィルターはろ過精度が高く壊れない事
さらにフィルターが邪魔をするとポンプが思うように機能しなくなる為、
抵抗が少ない事が求められます。
最適なフィルターの選定により、工場の生産性向上が可能となります。