特殊環境下での利用事例

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フィルター材質と腐食耐性

海水をポンプで吸い上げ冷却水に使うケースや、薬剤やガスを流体として使用するケースでも、流体のゴミを除去するためにフィルターが活用されています。

通常の金属フィルターを活用すると、フィルターエレメントが腐食するだけでなく、装置ごと壊れかねません。そのため、扱う流体や薬剤によっては、耐水性だけで無く耐腐食性にすぐれたフィルタエレメント及び装置の活用が必要となります。

腐食耐性フィルターを選定するためには、どのような流体・薬剤を使うのか、またその流体・薬剤に対応した耐腐食性材質でフィルターエレメント及びケーシングを作成する必要があります。

以下は、流体と耐腐食性材質の組み合わせ例となります。

[流体名]、[材質名]
・[潤滑油用]、[SUS304]
・[燃料油用]、[SUS316L]
・[海水]、[SUS314J4L]
・[純酸素]、[インコネル]

耐腐食性材質で製造されたフィルターは商品化されていないケースが多いため、特殊な薬剤や流体を使う場合は、フィルタメーカーにて専用フィルターを開発する必要があります。弊社でもお客様のニーズに合わせた材質でフィルター製造が可能ですので、腐食耐性にお困りの際はご相談ください。

またフィルターを製造する際には、耐腐食性材質に加えて、
・求めるフィルターのろ過精度
・取り除きたいゴミのサイズ
・フィルター交換の手間
・初期コスト
・かかる圧力
・求める濾過精度と吸い込む力(吸引力)
を決定することで、腐食耐性を持った適切なフィルターラインを構築することが出来ます。どのようなライン構築を行えばよいかわからない場合でもお気軽にご相談ください。