濾過、除去、分離の事例

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潤滑油の寿命を伸ばしたい

潤滑油の寿命を伸ばしたい場合は、その原因が水によるものか、ゴミによるものか次第で対応が変わります。

・原因が水の場合は、潤滑油タンクで油水分離を行う。

・ゴミの場合は、機械前にフィルタを設置する。

1.油水分離器(水分を取り除くフィルター)を使用し潤滑油タンク内の潤滑油から水分を取り除く

潤滑油タンク内の潤滑油を一旦水分除去用フィルター(カートリッジ式)を通し潤滑油タンクへ戻します。潤滑油はフィルターを通過することにより水分が除去されます。水分除去の方法としては遠心分離式が一般的ですが、フィルターを通すことによっても可能です。遠心分離式と比較し機器構成がシンプルになるため、導入費用の軽減もさることながら清掃等の手間も軽減できます。 但し、高い水分除去率を求める場合には遠心分離式が必要となります。

2.機械前にフィルタを設置し、ゴミを取り除く。

異物除去フィルター(カートリッジ式もしくは金属式)を使用し潤滑油の中に含まれる異物を捕捉します。これにより機械に異物が入るのを防ぎます。カートリッジ式の異物除去フィルターは捕捉した異物をフィルターと一緒に廃棄できます。金属式は、洗浄することにより繰り返し使用可能です。洗浄方式は開放洗浄式や逆洗浄式等から選択可能となっており、工場の状況に合わせて選択可能です。