濾過、除去、分離の事例

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ゴミを減らし機械の保護をしたい。

工場機械へのゴミの混入を防ぐ場合は、流体が機械に入る前にフィルタを置き、ゴミの混入を防ぐ形が一般的です。

 

ゴミの混入を防ぐ場合は、フィルタに溜まったゴミをどう取り除くかが重要となります。

1.開放洗浄式フィルタを活用し、ゴミが溜まったタイミングでフィルタの洗浄、もしくは取り替えを行います。

※この手法の場合、ラインを一時的に止める必要性がでます。

2.逆洗式フィルタを活用し、ゴミを自動除去できる形式をとる

のどちらかが一般的です。他には、

・再利用される流体のタンク側に開放洗浄式フィルタを設置

することも可能です。上記3つの手法、もしくはその組み合わせで対応する形となります。

どの手法を選択するかは、ゴミのサイズ、ライン停止可能の有無、流量、イニシャルコストとランニングコスト、ゴミの除去方法によって異なります。
イニシャルコストを少しでも抑えたい場合は1の開放洗浄方式、イニシャルがかかっても手間を減らしたい場合は2の逆洗方式の選択となります。またラインを止められないケースも2の選択肢が一般的です。

1.開放洗浄式フィルターの利用

工場機器前にフィルターを設置し、定期的に洗浄もしくは取り替えを行いゴミの除去を行います。

ゴミが10μ以上であれば金属製フィルターの利用が可能で、洗浄すれば繰り返し活用可能です。10μ以下場合はカードリッジフィルタの利用が必要となります。カードリッジフィルターは使い捨てのため、ランニングコストが掛かりますが、金属フィルタと比較すると、洗浄の手間がないため日々の運用負担を削減できます。

この手法をとる場合は、イニシャルとランニングのコストと、運用の手間を検討した上で、金属製かカードリッジかを選択します。ゴミサイズが10μ以下の場合は、カードリッジの選択が必須となります。

カードリッジの交換回数を減らし、ランニング費用を抑える方法についてはこちらの記事をご覧ください。

一般的な開放洗浄式では、洗浄時にラインを止める必要があります。ラインを止めない運用とする場合には、バイパスラインの設置や、バイパスフィルタが必要となります。

→ 詳しくは開放洗浄式でラインを止めない運用をしたいの記事をご覧ください。

2. 逆洗式フィルターの利用

 

洗浄の手間を省きたい場合は、工場機器前に設置したフィルターでゴミを取り、そのゴミを逆洗液として排出する逆洗式の利用をお勧めします。逆洗式を使うことで、洗浄の手間を大幅に削減できます。

この手法を使う場合、フィルターエレメントは金属フィルターを活用します。金属フィルターで除去できるゴミは10μ以上となります。

開放洗浄式と比べて圧倒的に手間がかからない一方で、イニシャルコストが高くなります。またラインを止めずに済むことも特徴の1つです。

・再利用される流体のタンク側に、流体清浄用のラインを設置