既存フィルターの変更の事例

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フィルターラインを無人化したい

ラインのメンテナンスに人員を割く余裕が余り無い場合や、可能な限りラインを稼働させ続けつつ、
メンテナンスも定期的に行いたい、といったお悩みが有る場合、
これらの問題解決にメンテナンスを自動化できる逆洗式のフィルターを導入するという手段が御座います。

メンテナンスを自動化し、無人化できる逆洗式には、連続自動逆洗間欠自動逆洗、の2タイプがあります。

1.連続自動逆洗

連続自動逆洗は常時逆洗し、無人化が可能となります。
フィルターが目詰まってから逆洗するよりも常時逆洗している方が目詰まりしにくくなります。

2.間欠自動逆洗

間欠自動逆洗はタイマーもしくは差圧で逆洗タイミングをコントロールする方式で、ラインの無人化が可能となります。
予め制御盤に設定された差圧に到達するか、一定時間を経過した時に逆洗を行います。
最低限の逆洗しか行わない為、逆洗により排出される逆洗液が少量で済む事がメリットです。

1と2いずれの場合も下記イメージの様に、フィルターからの逆洗液をラインやタンクに戻す
逆洗液用の配管を接続します。

逆洗式のフィルターラインは構造上金属での製作となる為、
10μ未満のゴミ除去を想定としたラインでは導入ができません
10μ未満の超微細なろ過に対応できるカートリッジ式フィルターでは、。逆洗式の導入ができないためです。
その為、無人化するためには10μ未満のゴミ除去であることが必須となります。

逆洗方式のフィルターを導入する際には、

・取り除きたいゴミのサイズ
・初期コスト
・かかる圧力
・求める濾過精度
を検討した上でフィルタを検討する形になります。

お客様が求めるろ過精度(μ)や流量が明確な場合、フィルター選定の難易度を下げることができます。
高すぎるろ過精度のフィルターを導入してしまうと、流量を維持する為にフィルターの大型化が必須となり、導入コストが上がってしまいます。
必要な精度がわからない場合は、テスト導入で高いろ過精度のフィルターを試し、ろ過精度と流量のバランスを見ていただくことをお勧めします。

フィルタのメンテナンスを楽にする内容につきましては、下記の記事も併せてご覧下さい

「フィルタのメンテナンスを楽にしたい」

どの様な逆洗タイプが最適か、フィルターの適切なろ過精度が不明といったご質問が御座いましたら、
弊社のような専門業社へ問い合わせて頂ければ、必要に応じたご提案が可能です。